私が中学生の頃から長い間にわたってNHK教育(現Eテレ)の番組「ギターを弾こう」を毎週欠かさず見ていました。確か1年で講師が変わるのですが、アントニオ古賀さんが講師を務めていた時、ゲストにギタリストの小原聖子さんを招いて、番組の最後に二人でこの「2つのギター」を演奏したのを覚えています。アントニオ古賀さんは編曲をするときにフラメンコの奏法を取り入れるのが上手で、この曲でも弦のブリッジを叩いたり、弦をかき鳴らしたりといったドラマチックな奏法が曲の哀愁をより一層高めていて、いつしか彼の世界に足を踏み入れてしまいます。
タイトルで「ロシア民謡」と書きましたが、もともとはロシア国内にいたジプシーが街角で踊ったダンスの曲のようで、ギターやヴァイオリンなどの楽器で伴奏されたようです。いつ頃から「2つのギター」という名前が付いたのかよくわかりませんが、ここでいうギターはロシアの民族楽器「バラライカ」を指すようです。
YouTubeで検索したら、倍賞千恵子さんがこの曲を歌っていました。哀愁を帯びたメロディに輪をかけたような切ない歌詞でした。さわりはこんな感じです。
♪ 夕闇が立ち込めて 身にしみる夜風のつめたさ
独りお前は何を今頃しているだろう
聞こえるかい このつぶやき
伝わるかい 愛の叫びが・・・
ギターの相棒は、いつもデュオのパートナーを組む林さんです。
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