top of page
執筆者の写真直樹 冨田

ダウランド作曲「蛙のガイヤード」をアップしました

 ジョン・ダウランド(1563年~)はルネッサンスを代表する作曲家の一人で、リュート奏者でもありました。現在、100曲近い歌曲が残されているそうです。中でも「涙のパヴァーヌ」は彼の代表曲です。私の手元に、現代イギリスのリュート奏者、アントニオ・ルーリーが企画し他の4名のリュート奏者とともに作った「ジョン・ダウランドの作品集」というCDがあります。それによると、ダウランドは「アイルランド生まれ?」とクエスチョンがついています。彼は宮廷の(=イギリス王室の)リュート奏者になりたかったのですが、「恐らくカトリック教徒だったため(希望が)容れられず、大陸に渡った」と書かれています。デンマーク王室のリュート奏者などとして活躍した後、イギリスに戻り、念願かなってイギリス王室のリュート奏者となりました。ガイヤード(ガリア―ドまたはガイヤルドとも表記)は3拍子の陽気な舞曲で、ダウランドはしばしばガイヤード舞曲を作曲しました。「陽気な」と書きましたが、そこにちょっと哀愁を帯びているのがダウランド作品の特徴かもしれません。「蛙のガイヤード」は私のお気に入りのギタリスト、スコット・テナントが演奏しているCDに入っていたので、それに触発されて練習してみたのですが、お聴きの通り、蛙が陽気にちょっと哀愁を帯びて踊る様子を表現するのは無理でした(泣)。

閲覧数:23回0件のコメント

最新記事

すべて表示

「ベネズエラ組曲第2番」をアップしました

べネズエラ人とギターを弾く人以外で作曲家のアントニオ・ラウロ(の曲)を知っている人は稀ではないでしょうか(そうでもない?)。ラウロは1907年、べネズエラで生まれ、早くから音楽の道に進みました。オーケストラや合唱、ピアノ曲なども作曲しましたが、特にギター音楽に魅了され、ギタ...

ロシア民謡「2つのギター」をアップしました

私が中学生の頃から長い間にわたってNHK教育(現Eテレ)の番組「ギターを弾こう」を毎週欠かさず見ていました。確か1年で講師が変わるのですが、アントニオ古賀さんが講師を務めていた時、ゲストにギタリストの小原聖子さんを招いて、番組の最後に二人でこの「2つのギター」を演奏したのを...

Comentarios


bottom of page